美肌のためには、いろいろな対策が必要です。洗顔や保湿などの基本的なスキンケアに加え、日焼け止めや美白化粧品の使用など、外部からのケアも大切です。しかし、それだけではなかなか効果が出ない場合もあります。そこで、内側からもサポートしてくれる「内服薬」が注目されています。今回は、トランサミン（トラネキサム酸）とシナール（ビタミンC）を使った、お手軽な美白・シミ治療についてご紹介します。
まず、トランサミン（トラネキサム酸）についてご説明します。トランサミンは、緊張性頭痛や月経不順などの症状の治療に使われる薬ですが、美容分野でも注目されています。その効果は、血液の流れを良くすることによる血栓予防や出血の止め方があげられますが、美容効果としては、肌のくすみやシミ、そばかすの改善効果が期待されます。
トランサミンが美肌に効果的な理由は、メラニン色素の生成を抑制する働きがあるからです。メラニン色素は、日焼けや紫外線によって刺激されると生成され、シミやくすみの原因になります。トランサミンは、このメラニン色素の生成を抑制することで、肌のくすみやシミ、そばかすの改善につながるとされています。
次に、シナール（ビタミンC）についてご紹介します。シナールは、ビタミンC誘導体の一種で、美容分野での使用が一般的です。ビタミンCは、コラーゲンの生成を促進することで、肌の弾力性やハリをアップさせる効果があります。また、ビタミンCは、肌の酸化を防ぎ、美白効果も期待できます。ただし、ビタミンC自体は、空気や光によって分解されやすいため、シナールのようにビタミンC誘導体を使用することで、より安定した効果を得られるようになっています。
トランサミンとシナールを一緒に使うことで、内外からの美白・シミ治療につながるとされています。トランサミンがメラニン色素の生成を抑制することで、シナールが肌の酸化を防ぎ、さらにコラーゲンの生成を促進することで、肌の透明感やツヤ感がアップするとされています。また、トランサミンによる出血の抑制効果によって、ニキビ跡などの赤みも改善されるという報告もあります。
具体的な使い方
では、具体的にどのようにトランサミンとシナールを使えばよいのでしょうか。まず、トランサミンについては、通常、1日3回、1回あたり500mgを食後に服用することが推奨されています。ただし、薬剤師や医師の指示に従って適切な用量を決定するようにしましょう。
一方、シナールについては、市販のサプリメントや化粧品として販売されています。サプリメントの場合は、1日あたり500～1000mg程度が目安とされています。また、化粧品として使う場合には、適量を手のひらにとり、顔全体に軽くなじませるようにして使用するとよいでしょう。
ただし、トランサミンやシナールの効果には個人差があります。また、薬剤師や医師に相談せずに自己判断で内服薬を使用することは避けるようにしましょう。特に、妊娠中や授乳中の方、薬剤にアレルギーのある方は、使用について医師と相談することが必要です。
以上、トランサミンとシナールを使った、お手軽な美白・シミ治療についてご紹介しました。内側からのケアも取り入れることで、より効果的な美肌対策が期待できます。ただし、薬剤の使用には注意が必要ですので、適切な使い方を守って、美しい肌を手に入れましょう。
